「ピアノやめたい」には理由がある

ピアノ

子どもがピアノを辞めたいと言っている…。

割りとそのようなお悩みは耳にします。

しかし私はピアノを教えて10年程になりますが、

ここ8年くらい生徒自ら辞めたいと言ったことがないのです。

裏を返せば新人の頃は教え方が下手で、

きちんとした実力をつけてあげられなかったということです。

生徒がよく辞めて入れ替わりが激しい先生は存在します。

私は全く入れ替わりません。

皆、中学や高校に入学し、しばらくして勉強についていけなくて泣く泣くとか、

出来ることならずーっと続けたいと親子ともに思って私のもとに通っています。

しっかりピアノという楽器を習得し、卒業していきます。

皆、毎週レッスンに前向きに来て、

ピアノを負担には思っていないので辞めたいと思うことがないのです。

 

辞めたい理由と対策

 

子どもはどうして辞めたいのか言葉にするのが苦手です。

でも確実にどの子も理由があります。

理由を挙げていきますので、

改善の余地を探ってみてください。

 

練習が嫌だ

本当に練習が嫌いな子はいないと思っています。

練習をしやすくして、日々の成長を実感すれば誰でも練習するようになります。

 

楽譜を読めるようにする

私の生徒はみんな楽譜を見て瞬時に弾けるように鍛えてあるので、

練習が苦になりません。

以下のリンクにあるように進めれば確実に読符力が身に付きますが、

私が知る限りほとんどの先生は恐らく読符メインでは教えません…

曲の完成度を重視したいなど、各先生のお考えもあるでしょう。

今習っている先生がのもとで続けていきたい、

でも楽譜読むのが苦で練習がはかどらない…という場合は、

ほとんど時間をとられない、その場ですぐ弾けるレベルのテキストを2冊ほど用意して、

こっそり毎日弾き続けてください。

毎日続けているうちに必ず符読みが速くなり、

レッスンで出された宿題にも取り組みやすくなります。

 

声をかける

練習していると1回目よりも2回目、2回目よりも3回目、

ほんの少しずつでもどこかしら出来るようになっているはずです。

その瞬間、すかさず声をかけて小さな上達を一緒に喜びましょう。

 

親御さんの見守りがない

親御さんが忙しく、ピアノの進度、練習の有無を全く把握していない

そのくせたまに聴いたかと思えば弾けていないことを怒る

という状況の子はピアノを嫌いになり、辞めたいと言い出します。

ピアノ経験がなくてもどんなに忙しくても、

毎日数分でも聴く時間を持ってください。

毎日声をかけて、興味を示してください。

そうすると、それが嬉しくて自然とピアノが大好きになります。

 

恥ずかしい

グループレッスンでは体を動かしたり歌ったりということがあります。

子どもがみんなそういうことが好きというわけではありません。

親御さんとしてはなんとか克服してもらいたいという思いもあるかもしれませんが、

子どもが内にストレスを溜め込んでレッスンに行くのが苦痛になることもあります。

それでも音楽、ピアノは好きそう、または続けてほしいなら、

個人の先生を試してみてください。

その子に合った環境に移ったらぐんぐん上達することはいくらでもあります。

 

先生が怖い

本当にくだらない、お恥ずかしいことなのですが、

自己の欲求のために立場を使って理不尽に怒ってくる先生は存在します。

ずっと音楽の世界で生きてきて、先生先生呼ばれ続けてきた人間は感覚がずれています。

生徒への不当な厳しいレッスンの様子を、誇らしげに話してきた年配の先生もいます。

私は子どもの頃からそういう先生ばかりにあたって、人格を否定され続けてきました。

母が守ってくれたこともありましたが、親子共々丸め込まれ傷つき続けたときもありました。

そういう先生はレッスン室に入ると人格が変わる(本人はそれを音楽に対しての情熱と思っている)ので

気付きにくいかもしれませんが、

子どもに異変があったらすぐに離れるようにしてください。

 

番外:どうにもいかない子もいる

指を10本動かすのでピアノは難しいです。

中には発達の関係上、指が操れない子もいます。

上記のように読符力を鍛えてもどうにも動かない、

イライラしてしまうくらい思い通りにならないならそれは辞めた方がいいです。

同じ音楽でも、ドラムや合唱、できる音楽はあるはずですから、

気持ちがあるならば探してみてください。

 

まとめ

子どもの辞めたいには必ず理由があります。

子どものせいでピアノが嫌になることはあり得ません。

必ず、周りの環境によるのです。

一人でも多くのお子さんが健全に末永くピアノを楽しめますように。

 

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