読譜力アップ講座 第1回 ○○を習得するのと同じ

ピアノ

ピアノを習っている子供〜大人すべての方へ使える

譜読みができるようになる方法をご紹介

「うちの子全然練習しない…」

「好きな曲、弾けるようになった部分しか練習しない…」

これ、譜読みが出来れば解決します

9割方のお子さんが練習しない理由、それは

譜読みが出来なくて(遅くて)億劫だからです

私の紹介

 

ピアノ講師歴10年

 

私の生徒は皆譜読みがとっても得意で練習も沢山してきます

他の先生から移ってくる生徒も1ヶ月あれば譜読みが得意になり

積極的に練習するようになります

 

「自分の子供がこんなにピアノを得意になるとは思っていなかった」

「先生に教わるようになってから練習するようになった、弾き方が変わった(本格的になった)」

「(子供が、自身が)もっと早く先生に出会いたかった」

 

この類の嬉しい言葉をほぼ100%頂けます

(親御さんが完全に放置していて子供の上達に気付いていない場合もあるので”ほぼ”です)

 

譜読みが出来るようになると


練習に取り掛かりやすくなります

ピアノの前に座れないのは譜読みが億劫だから

理解が深まり曲の仕上がりが綺麗です

音ひとつひとつでなくフレーズで捉えられるので

自分の力だけで弾けるので達成感を得られます

音間違い、リズム間違いにも自分で気付くことができるようになるので

姿勢が良くなります

鍵盤をほとんど見ずに前に置いてある楽譜を見るので

必要なのは鍵盤と適切なテキストと練習方法のみ

コツもありません、

これからご紹介することに取り組むだけ

もれなく全員が出来るようになります

譜読みグッズの問題点


譜読みプリント

音符カード

意味ありません

なぜかと言うと

単音でしか見ないため

楽譜というのは前後関係、点ではなく線、右手左手の上下で読まなければいけないため、楽譜になったときに弱い

指の動き、音が伴わないため

情報としてだけ捉えても意味がない

 

楽譜を読んで演奏するとは 

 

言語を習得するのと同じです 

 

私達は日常で常に日本語を見聞きしています

そして書き、喋ります

しかし幼児はひらがなを読めても漢字は読めません

長い文章も苦手です

幼児に小説を与えても読めません

たとえ仮名を振ってあげても読もうとはしないでしょう

しかし、文字が大きく書かれた絵本ならば一生懸命読もうとするでしょう

自分の力で読める実感があるからです

 

譜読みの訓練も同じように考えればいいわけです

言語を覚えていく過程にある子供と思いましょう

レベルにあったテキストを用意する



譜読みの苦手な方は、

ピアノ歴は置いておいて自分にとってスラスラ読めるテキストを用意してください

弾きたい曲があっても、

幼児にとっての小説のように読めなかったら先へ進めません

そういうものは並行して練習していってもいいですが、

幼児が自ら読み書きを喜んでするのと同じようなレベルのものに取り組むことが近道となります

何冊も用意する



日本語の習得の場合は日常に文字は溢れていますし、インプットとアウトプットが膨大です

楽譜もなるべく、そうした状況を作ります

せっかくレパートリーにしても、インプットを止めてしまえば振り出しです

譜読みの上達は新しい楽譜にどれだけ触れてきたかにかかっています

そして、”何冊も”というのがポイントです

一冊のテキストですと一曲ごとに、

ドを覚えたら次はレ、四分音符を覚えたら次は八分音符、というように

脳と指が学習する前に次の課題に進んでいってしまいます

十分にその課題(一曲という意味ではなく)を繰り返し脳と身体に覚えさせます

沢山の曲をこなして、日々の達成感を積み重ねてください

暗譜は必要ない



一曲一曲暗譜してから次へ進む練習をしていると、手元ばかりを見るクセがついてしまい楽譜を見なくなるので、譜読みが出来ない状態から抜け出せません

姿勢も悪くなります

暗譜する前に新しい曲へ

負荷の少ない曲をどんどん弾いて譜読みのスピードを速くしていきましょう

具体的にどのようなテキストを用意すべきか



すぐに一曲弾き終えることが出来るもの

4小節、8小節、1ページ、全体をざっと見て難しそう…という感情が芽生えないくらい

その場で両手同時に弾き始めることが出来るもの

片手ずつしか読めないならば合っていません

もっとやさしいテキストにしてください

おすすめテキスト

ピアノを始めたばかりの幼児

 

おへそのドを起点としてト音記号ヘ音記号、両手並行して進めていくもの

 

  • ピアノランド1
  • ピアノのくに1
  • ぴあのどりーむ1、2
  • はじめてのギロック
  • トンプソンはじめてのピアノ教本1
  • バーナムミニブック

 

ピアノランド①
ピアノのくに①
<
ぴあのどりーむ レパートリー①
ぴあのどりーむ レパートリー②
はじめてのギロック
トンプソンはじめてのピアノ教本①
バーナムピアノテクニック ミニブック

 

数年習っていて両手譜読みが苦手

 

単音伴奏や単旋律でメロディーに集中出来るもの

 

  • ピアノランド②〜
  • ピアノのくに②〜
  • ぴあのどりーむ③〜
  • オルガンピアノ①〜
  • トンプソンはじめてのピアノ教本②〜
  • はじめてのギロック
  • バーナム導入書

 

ピアノランド②
ピアノのくに②
ぴあのどりーむ レパートリー③
オルガンピアノの本①
トンプソンはじめてのピアノ教本②
はじめてのギロック
バーナムピアノテクニック 導入書

 

数年習っているがリズムと音、複数の要素が合わさると理解出来ない

 

知っている曲を楽譜を読むことで弾けるようにする

 

  • うたえる!ひける!ピアノ曲集①

 

うたえる!ひける!ピアノ曲集①

 

数年習っているが両手を動かすだけで精一杯

 

とりあえず曲数をこなせる、リズムが複雑でないもの

 

  • ぴあのどりーむ2、3
  • はじめてのギロック

 

ぴあのどりーむ レパートリー②
ぴあのどりーむ レパートリー③
はじめてのギロック

 

ピアノを習い始めたばかりのお兄さんお姉さん

 

譜読みはやさしく幼児でも弾けるが、表現によってどこまでも美しい音楽に仕上がるもの

 

  • はじめてのギロック

 

はじめてのギロック

 

知能的に読むのに苦労はしないのでリズムや和音、奏法など一度に学べるものもいいでしょう

 

  • ロシア奏法によるピアノ教本 はじめの一歩3
  • バーナム導入書〜

 

ロシア奏法によるピアノ教本 はじめの一歩③
バーナムピアノテクニック 導入書

 

 
この中からお悩み、状況に合わせて何冊か用意し、

並行して取り組んでみてください

 

2冊とりあえず取り掛かって、

本人にとって難易度の山が急な気がしたら

3冊、4冊と増やしていってください

 

他にやることあるし、そこまで本気じゃないし…

と抵抗ある方もみえますが、増やすほど山がなだらかになって楽になるのです

 

新しい曲をとにかく沢山こなすことが重要なので、

進めていくうちに少しでも行き詰まる感じがしたら無理せず

同じ難易度のものを取り入れてください

 

気持ち的に楽ですしインプットも強固ですよ

 

 

次回からは短時間で効率よく強固に譜読み力をつける方法や

テキスト別の有効な使い方、組み合わせ方などをお教えします

タイトルとURLをコピーしました