読譜力アップ講座 第3回 脳に正確な指示を送るために

ピアノ

前回は読譜力を効率良く強固に鍛える方法の仕組みをお教えしました

読譜力アップ講座 第2回 効率良く強固に鍛える
第1回では譜読みを出来るようにするまでの根本的な方法や状況別おすすめテキストを紹介しました今回は日々の練習を短時間で効率よく出来、しかも強固に力をつける方法をお教えします このシリーズについて ピアノを習っている子供〜大人すべての方へ...

今回は具体的な練習方法をお教えします

 

このシリーズについて

 

ピアノを習っている子供〜大人すべての方へ使える

譜読みができるようになる方法をご紹介

 

「うちの子全然練習しない…」

「好きな曲、弾けるようになった部分しか練習しない…」

これ、譜読みが出来れば解決します

9割方のお子さんが練習しない理由、それは

譜読みが出来なくて(遅くて)億劫だからです

 

 

私の紹介

 

ピアノ講師歴10年

 

私の生徒は皆譜読みがとっても得意で練習も沢山してきます

他の先生から移ってくる生徒も1ヶ月あれば譜読みが得意になり

積極的に練習するようになります

 

「自分の子供がこんなにピアノを得意になるとは思っていなかった」

「先生に教わるようになってから練習するようになった、弾き方が変わった(本格的になった)」

「(子供が、自身が)もっと早く先生に出会いたかった」

 

この類の嬉しい言葉をほぼ100%頂けます

(親御さんが完全に放置していて子供の上達に気付いていない場合もあるので”ほぼ”です)

 

楽譜は様々な要素の複合体

 

楽譜に示してある要素は次のものがあります

音の高さ

リズム

テンポ

アーティキュレーション

前回の記事で声出し練習をするようお伝えしましたが、

これらの要素をしっかり認識し、正確に指示を送るため以下のように練習してみてください

 

 

それぞれの要素を正確に取ってから

  

音名で歌う、拍子を数える、2パターンの練習をして

以下の要素を正確に取った上で組み合わせます

 

音の高さ

音程をなるべく取って音名で歌いましょう

取れなくても上がった下がった、というのは声にして自分の耳に伝えてください

オクターブ上げたり下げたりしても構いません

口をしっかり動かし、書かれた音の高さと読み方を一致させ頭に認識させます

 

リズム

歌うときは、2分音符や全音符も拍数分しっかり伸ばしましょう

そのとき、子音を強調するとより正確に取ることが出来ます

2分音符なら

たーぁん、ドーぉ、レーぇ

曖昧になってしまいがちな付点音符も、

付点4分音符(+8分音符)

たーぁた、ドーぉド、レーぇレ

 

数えるのも効果的です

4拍子なら

1・2・3・4ハキハキと

ゆったりした2拍子なら

いーち・にーい

 

滑ってしまいがちな8分音符や16分音符も子音を利用して

いち・にい・さん・しい、いいちい・にいいい・さんんん・しいいい

 

いわゆる譜読み+α

初めての楽譜を目にして譜読みをしようとすると、

とりあえず音の高さとリズムに注目して歌ったり数えたりすることになると思いますが、

声出し練習するとどんどん読譜が速くなりますから、

楽譜全体を見て一度に沢山の要素に意識を向ける余裕も生まれますよ

アーティキュレーションも曲を構成する大切なも要素ですから譜読みのうちと思って、慣れてきたらこのようなことも意識して歌ってみてください

 

クレシェンド、デクレシェンド、フォルテ、ピアノなど

強弱もその通りに歌います

強い音は沢山息を出し、弱い音は細く息を出しますよね

腕を息が通っているように鍵盤に伝えましょう

 

スタッカートなど

しっかり息を切って、なあなあにならないように

 

以上の練習法から得られること

  

以上のことを意識しながら声を出すと譜読みが速く正確に出来、記憶も強固になります

それに加えていいことがついてくるのですよ

  

最適なブレスの位置が自然に分かる

歌うと息を吐き続けるので、どこかで息継ぎをしなければいけません

不自然にならないところで息を吸うと、そこがピアノにとっても最適な区切りです

 

フレーズの山ができる

息の量は一定ではありません

フレーズの最初は息を沢山使えますが、段々苦しくなり大きな声は出せなくなります

それでいいのです

その苦しくて声量が出せなくなるのが、フレーズの終わりなのです

 

音楽が立体的になる

数えながら弾く際も、強拍(1拍目や1,2拍目)を強調すると

自分の中に指揮者がいるような拍感、立体感のある演奏が出来るようになりますよ

 

終わりに

 

今すぐに、持っている楽譜の弾ける部分を声に出しながら練習してみましょう

そして、第1回で解説したように読譜力と楽譜のレベルが合っていないと感じたらおすすめのテキストを取り入れてみましょう

次の記事ではテキストの使い方を解説します

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