リズム練習テキスト活用術

ピアノ

リズムを学ぶための定番といえば学研から出ている

「みんなだいすき!リズムのほん(全5巻)」

 

リズムのほん①
リズムのほん②
リズムのほん③
リズムのほん④
リズムのほん⑤

 

シンプルなテキストなので進度に合わせて工夫しやすく使いやすいのですが、

有効に使えていない先生が多すぎます

リズム打ちは誰でもすぐに出来るようになります

しかし好き、得意、と言って一気に最後まで進めても、

実際の楽譜になると全くの別物に見え弾けないということが多々あります

そしてリズムは得意だけど、ピアノは難しい(楽譜が読めない)から練習しない、というのが関の山です

曲集の進みと合わせて、

ピアノを弾きやすくする力をこのテキストでつけるイメージで進めてください  

私の紹介

 

ピアノ講師歴10年

 

私の生徒は皆譜読みがとっても得意で練習も沢山してきます

他の先生から移ってくる生徒も1ヶ月あれば譜読みが得意になり

積極的に練習するようになります

 

「自分の子供がこんなにピアノを得意になるとは思っていなかった」

「先生に教わるようになってから練習するようになった、弾き方が変わった(本格的になった)」

「(子供が、自身が)もっと早く先生に出会いたかった」

 

この類の嬉しい言葉をほぼ100%頂けます

(親御さんが完全に放置していて子供の上達に気付いていない場合もあるので”ほぼ”です)

 

単元ごとに違う方法で繰り返す

 

そのときに必要な力を、曲集の前にリズムのほんを使って学ばせ、慣れさせます

何しろリズムに特化していて要素が最低限なので、できる!と思ってもらいやすいです

以下の方法で何度も繰り返しそれぞれの要素を学びましょう

1、たん・たーあん・うん、と言いながら手でリズム打ち

テキスト最初のページに書かれている動作をしっかり

 

2、数えながら手でリズム打ち

数えながら他の行動をする、小節ごとに数えることの練習です

8個音符があるから8回叩く、という意識から、4拍子の小節が2つあってそれぞれに拍数分の手拍子を入れる、という認識に変えます

 

3、2パターンの声出しで鍵盤を使った単音リズム打ち

手で打つことに慣れたら鍵盤でリズム打ちです

おへそのドを使って右、左、片手ずつ打ちます

始めたての小さな子でも、ピアノが弾けたという達成感を得られます

ただ無造作に鍵盤を叩くのではなく、楽譜の規則を理解し自分で読んで音に出来る

ピアノのお稽古で得られる初めての喜び、はじめの一歩です

 

4、鍵盤を使った両手リズム打ち

声出しで止まらずに片手ずつ打てたら両手

右手はそのままおへそのド

左手は1指を低いド、慣れたら5指

単旋律リズムだけの要素のテキストならば両手も簡単

両手で弾けたという感動は楽譜に移ったときの大きな自信になりますよ

思い切り褒めてあげてくださいね

この段階でもし出来るなら全ての指先を下向きにして鍵盤を覆っておくように構えることを

教えてあげてください

 

5、両手ともドソを使って和音のリズム打ち

数えながらおこなってください

ドソドソッと歌うと拍子とずれるので行わなくて構いません

1指と5指を鍵盤につけておくので案外安定して弾けるものです

この段階まできたら、指先をほとんど離さなくても手首を弾ませることで打てるということを

脱力の第一歩として教えてあげてください

 

さらに基礎力強化

  

ここから先は進度に合わせてその都度、

または最後のページまで終えたら②のテキストに進む前に取り組みましょう

 

1、メトロノームを使って両手の単音リズム打ち

最初はそれまでに本人が取っているテンポで

 

2、だんだん速くする

止まらず出来たら次、とメトロノーム”一目盛りずつ”速くするのがポイント

どんな速さでも拍数は変わらない、秒数とは違うということを認識させるため、必ず数えながらおこなってください

速くしたときに手首や腕が詰まらないように注意しましょう

脱力し弾ませることを意識し続けます

 

3、ドミソを掴む

最初のテンポに戻してから2の内容をドソ、さらには両手でドミソを掴みおこないます

力が入るようならドソに戻って脱力を意識し直してください

手が小さく届かない場合は無理に行わなくて構いません、

力が入って変なクセがつく原因となります

 

4、質にこだわる

両手4音、または6音を同時に打鍵出来ているか注意します

手の中で響いているイメージをするといい音が鳴りますし、

本人にとって一番自然な形を維持出来ます 

 

終わりに 

 

以上のことは幼児にもさせています

リズムに特化しているからこそここまで理解し音に出来ます

実際の楽譜の理解が深まり、ピアノを弾きこなす上で最低限必要な力を養うことが出来ますから

ぜひ全ての工程を順番に丁寧におこなってください

 

こちら記事ではピアノの先生もやってしまいがちな、

誤った手の使い方をご紹介しています

併せて学習にお役立てください

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